我が猫




愛そうと必死で愛を伝えようとしても

猫はその愛には答えない

なにもかも本能のあるがままに行動し
気に入らなければ、すぐにどこかに行ってしまう。

でもあなたは愛し続ける。
でも猫は頑なに答えてくれない。

ひとりで成し遂げたことに優越感を得て、
ひとりの世界をつくっている。



本当は主人を愛している。


だから


猫の命のローソクが
風で消えそうな極限状態のとき、

あなたから去り
あなたの知らない遠くで死ぬ。

あなたを悲しませないように
最後まであなたを困らせないように

どこかへ行き、どこかで死に、どこかであなたを見守っている。

そう、あなたを愛しているから。





前略

輝夜様のお母様の命日が近づいておられると聞き、
詩を書かせて頂きました。
猫は輝夜様の好きな動物ですので、
猫の習性と死んだ人間の似ている部分を見つけ
今でも輝夜様のことをお母様はきっと見守っているだろうと
確信しながら、この詩を書かせて頂きました。

お母様の命日のためにこの詩を捧げます。

これからも、お母様の愛を感じながら
いろんな多方面で頑張ってください。
応援してます。

by Takeshi




日頃、懇意にしていただいているTakeshiさんですが
このたび私の母を想い、このような素敵な詩をいただきましたので
掲載させていただきました。

この世を去って1年が過ぎようというのに
自分を想ってくれる人がいるのだと母が知ったら
きっと母はすごくうれしがると思います。

Takeshiさん、ありがとうございました。

※この詩はポエムサイト「月姿姫~ツキジヒメ~」を運営していた頃
 私の亡き母のために紡いでいただいた言の葉です。
 ポエムサイトを運営していた頃の私は「輝夜」というHNでした。



素材:十五夜


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