短歌・その8 - 9月 29, 2004 秋祭り はやしにのって 神輿舞う 聴こえてきそう 妻の掛け声 華やかに 咲きほころびし 彼岸花 若かりし日の 妻の面影 母は本当に長い間、町内に貢献しましたが 中でも、二度ある町内のお祭りが大好きでした。 自分のネーム入りの提灯や法被も作り 神輿を汗だくになりながら担いだりして とっても精力的に参加しました。 母がこの世界を去っても そんなことは忘れてしまったかのようにお祭りはやってきますが 母の掛け声のない、母の姿を見掛けないお祭りなど まるで気の抜けたサイダーのようです。 素材:十五夜様
言えない言葉 - 12月 15, 2005 お母さん 早いもので、もう師走になってしまいました・・・。 今年一年を振り返ってみると いろいろなことがありました。 3月には、本当はお母さんと楽しみにしていた定年退職・・・ 9月には、待ち望んでいた初孫誕生・・・ 11月には、お母さんの3回忌(法要は10/29に行いました)・・・ そして 来年1月に出版される輝夜の詩集が12月に届きました 忙しい一年でしたが あっと言う間に過ぎてしまった気がします。 年賀状ですが・・・ お世話になった方達へ出すためのハガキは買いましたが 『おめでとう』と言う言葉にまだまだ抵抗感があり 自分の方からは出せそうに有りません。 失礼だとは思いますが 頂いた方へのお返事だけにしようと思っています。 神様に与えられたこの試練、 苦しいです・・・が 残された家族で助け合い協力し合って 頑張って行きたいと思います。 これからも見守っていてくださいね。 やすらかに・・・ 過ぎし日の 妻を亡くして はや二年 まだまだ書けぬ 年賀の言葉 このページの、この文だけは2020年3月に書いています。 ですから、これは本当に後日談となりますが、 父も、私も、母の死後、 どうしても新年のあいさつの言葉を口にすることが出来ず・・・ 明けましておめでとう この言葉をようやく言えるようになるまでに 実は数年かかりました。 そうそう。 月姿姫~ツキジヒメ~を運営中に 文芸社との共同出版で 「現人恋詩(うつせみこいうた)」という詩集を出版しています。 櫻乃聲 輝夜(おのごえ かぐや)で出版しているのですが、 先ほど、この名前で検索をしたら Amazonで15,268円で売っていました。 ものすごい高額になっててビックリですよ(^^; 素材: 十五夜 様 続きを読む
母に捧ぐ鎮魂詩 - 11月 17, 2003 くちづけたかった 冷たくなっていくその頬に くちづけたかった ぬくもりの残るその手の甲に 涙だけがとめどなくあふれて 心の中で ただ あなたを呼んでいた 私の声を聴いて この呼びかけにこたえて もう一度目を開けて 私に微笑んで・・・ そう願い それと同時に圧倒的な絶望が その願いは叶わないのだと 無情に告げる その夜は月も蒼褪めて 猫はお別れの唄をうたい 途切れることのない細糸のような煙は 新たな世界へ続く道の導となった 私の涙で あなたが溺れてしまわないように 私はもう泣いたりしない 遠く隔たれた時の向こうにいても あなたと私との縁は いついつまでも変わらないはずだから いつか私も あなたと同じ世界に行くことになる そのときまで・・・ おやすみ お母さん この詩は、母が亡くなった時の気持ちを そのまま言葉にしたものです。 最後の最後まで母の死を考えられなかったから、 冷たくなりつつある母を目の前にして、 ただ心の中で母に呼びかけながら 「取り乱したらいけない」 「取り乱したらみんなを困らせてしまう」 「私は長女なんだから」 と心の中で自分に言い聞かせていました。 もっともっと声を張り上げながら、泣き叫びたかった。 悲しみの涙に飲み込まれて、私こそ死んでしまいたかった。 でも、そんなことは母は望んでいないだろうから・・・ そんな気持ちの中から生まれた詩なのです。 素材: Little Eden 様 続きを読む
イノチノ唄 - 11月 14, 2003 月は唄う 命の唄を 精霊は集う 魂を導くために 夜風に見送られて 優しい笑顔の人が逝く 思い出を胸に抱きしめて 涙を流す人がいる 時はゆっくりと流れ 万物と共に命は移りゆく 今 私の隣を飛ぶ紋白蝶は いつかのあなたの生まれ変わりかもしれない 輪廻 私も貴方も巡り行く 月は今 終らない唄を詠い そして今 私も唄を詠いましょう あなたのために ただ あなたのためだけに 私はあなたを忘れない あなたと あなたを思って涙する人たちに ちっぽけな私の思い 届くように願いたい 輝夜様、ご遺族の方々、 そして亡くなられたお母様に (稚拙ながら)この詩を捧げます。 輝夜さまのお母様に、心からご冥福をお祈りします。 by 弥生 弥生さん、素敵な詩をありがとうございます。 いつか必ず訪れる『別れ』―――。 わかっていたけれど、それでも いくつになってもこんな別れは辛いものですね。 いつか母の魂も安らかな流れを経て 『輪廻』という名の環に回帰して 再び巡り会う日が来るでしょうか? そんな日が来ることを願ってやみません。 ※この詩はポエムサイト「月姿姫~ツキジヒメ~」を運営していた頃 私の亡き母のために紡いでいただいた言の葉です。 ポエムサイトを運営していた頃の私は「輝夜」というHNでした。 素材: Little Eden 様 続きを読む