貴女が輝くとき
― 人の命は星になり また蘇える ―
どんなに手を伸ばしても どんなに大きな声で叫んでも
決して星には届かない
いつかくる終焉とともに 増えていく星のひかり
曖昧に輝き始めたひとつのひかりは すこし酷薄で
それでいてなぜだか美しい
やわらかい月の裏には たくさんの傷があって
隠し続けて輝く姿が 美しく感じるのだろう
でも 水面に映る月は 少し青白くて
裏面の傷をむき出している
見るたびに 辛い記憶が蘇る
でも空を見上げれば 傷を隠して輝く月がいて
どちらが本当の月なのかは 未だによくわからないけれど
少し青白い月も 綺麗だと思ってしまう
ひとは 傷を負わずに生きてゆけない
それを隠して美しく生き通すか
それをむき出しにして美しく生き通すか
無数の星たちに囲まれている月は
傷を負っていても幸せに輝いている
― そう あなたは ひとりじゃない ―
辛いのは 辛くさせる何かがあるから
悲しいのは 悲しくさせる人がいるから
そして
笑顔が素敵なのは
自分の笑顔を好きでいてくれる人がいるから
ほら ひとりじゃない
だから 前を向いて 涙を拭って
それでも辛い記憶 忘れないで
前を向いて歩いていこうよ
貴女が輝くとき あなたがかがやくとき
辛く苦しいことを乗り越えたとき
― 笑顔が一番 素敵です ―
輝夜さんのお母様に、稚拙ながらこの詩を贈りたいと思います。
ご冥福をお祈りいたします。
そして、輝夜さんのこれからの活躍も、期待しております。
by 憂妃
憂妃さん、素敵な詩と、お心遣いのメール
本当にありがとうございました。
こんなこと、言っても仕方ないけれど
やっぱり長生きして欲しかったと思ってしまいます。
多くの人がこの経験をするのでしょうけれど
経験した人にしか この傷の痛みはわからないですよね。
『ひとりじゃない』
この言葉は今一番ほしい言葉です。
私にとっても、きっと、母にとっても・・・
※この詩はポエムサイト「月姿姫~ツキジヒメ~」を運営していた頃
私の亡き母のために紡いでいただいた言の葉です。
ポエムサイトを運営していた頃の私は「輝夜」というHNでした。
素材:クリエイター = Myriam Zilles様 / DL先 = Pixabay様