入院・その2
今日は母の病院に行く前に、妹に付き合ってもらって車の運転の練習をした。
免許は7年前に取得しているのだが、もう3年ほどまったく運転をしていない。
だから、とても不安だったのだ。
運転は何とかできたが、すっかり臆病でへたくそになっていた。
以前のカンを取り戻すのにまだまだ時間がかかりそうだが、妹は「全然問題ないよ。」と言っていた。
身体がある程度覚えているから確かに運転も出来たし、病院まで乗っていけた。
でも、長期間運転していなかったから、自分に自信が持てなくて、何かあったときに対処できるか不安なのだ。
もうしばらく運転の練習をしたいと思う。
母はだいぶ顔色が良くなってきていた。
でも、当人は重病人気取りだ。
甘ったれた声で「熱があるの・・・」とか言っている。
入院しても母は相変わらず私の言うことは聞かず、わがままなことばかり言っている。
朝ごはんも食べたくないと言って拒否したのだそうだ。
理由は『起き上がれないから』だった。
でもね。
確かにトイレまで歩いていけないけど、ちゃんと一人で起きて車椅子に座れるのよ。
『起き上がれない』なんてことはないのよ。
その証拠に、私が病院に行ってから3回トイレにつれて行ったけど、3回ともひとりで起き上がって車椅子に乗れたもん。
でも、母の担当医になるK先生が往診に来た時に
「母が起き上がれないためにご飯が食べれないと言うので、面会は15時からなんですけど、お昼をたべさせてあげたいんで、お昼から来てもいいですか?」
と、母の前で聞いてみた。
だが、このセリフの『お昼から』あたりで先生は
「ご飯は食べてもらわなくちゃダメなんだよね。」
と母に厳しい口調で言い放ち、続けて
「点滴なんかじゃ治らないよ?食べなきゃいつまでだって体力は戻らないし、だいたい、あなたよりもっともっと酷い症状の患者さんがいたけど、その人はあなたよりずっと熱も高かったし、のどの炎症だってあなたとは比べ物にならなかったけど、ちゃんと頑張ってひとりで食事をして、3日もしたらひとりでトイレにだって行けるようになったよ。」
と最後までセリフを言えないような勢いで言われてしまった。
「でも、もう長いこと食べてないんで、体力が落ちちゃってるんだと思うんですよね。せめて自分で楽に起き上がれるようになるまでは食べさせてあげられたら、なんて思って・・・。」
と食い下がったが
「15時から、と決まってるので、決まりはちゃんと守ってもらわないと困るんだよね。だから、朝もお昼もちゃんと自分で食べて。それが出来ないなら鼻から管を通して流動食にするしかないね。でも、きっと今以上に辛くなるけどそれでもいい?」
とキツイ口調で母に言った。
母はかすれるような声で
「何とか自分ひとりで頑張ります」
と答えた。
明日はお仕事をするつもりだったが、その後、母が病室を移動することになったと言うので、やっぱりお仕事をお休みして付き合うことにした。
本当は父が19時ごろに入院先へ行く予定だったのだが、父が行ったってどうせ何の役にもたたない。
母の下の世話なんて出来るわけないのだから。
しかも、19時ごろ行ってなんになる(-"-;)
あ~あ、私も風邪で相当お仕事を休んでしまったし、今度は母の入院でお仕事を休まなくちゃならないしで、クビにならなければいいけど・・・(T_T)